第13回「わびさび-茶室の心と技-」その2


彫物と行灯の仕事
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
1月9日(木)はとうとう雪が降ってしまいしました。よって屋内で活動です。今日は彫物を納めるフレームづくりをしました。また、傘たてで行灯を作りました。
龍と兎の彫物はそれぞれ炉の奥と床ノ間の脇に納めます。このフレームには、インテリア工房で廃材となってしまった組子を使います。細い障子枠のような板材ですが、一定の間隔で凹状になっていて、その部分で直角に組み合わせると障子の桟のようになります。龍は縦28センチメートル×横89センチメートルの板材に彫られており、炉の奥に納めます。角は釘で固定し、龍の版画を埋め込めば完成です。兎の彫物は31センチ四方のちいさな窓に入れることになりました。
行灯も作りました。傘立てのブリコラージュです。この傘立てはいわゆる「海ごみ」でして、2005年に4期生の女子学生が日本海沿岸の砂浜で拾ってきたものだそうです。その先輩が和紙を傘立ての外側に貼って行灯に転用し、修理前の茶室では土間におかれていました。しかし、すでに和紙は破れ、骨組も汚れていたので、それを清掃し、和紙を貼り替えたのです。内側から障子を貼るのは難しかったため、外側に障子を貼りました。中に蝋燭をおいて火を点せば、とてもきれいでしょう。
発表会が近くなり、心配な部分もありますが、がんばりたいと思います。(経営学科2年I.M)

