fc2ブログ

第13回「わびさび-茶室の心と技-」その2

140109雪の茶室01 140109行灯01


彫物と行灯の仕事

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 1月9日(木)はとうとう雪が降ってしまいしました。よって屋内で活動です。今日は彫物を納めるフレームづくりをしました。また、傘たてで行灯を作りました。
 龍と兎の彫物はそれぞれ炉の奥と床ノ間の脇に納めます。このフレームには、インテリア工房で廃材となってしまった組子を使います。細い障子枠のような板材ですが、一定の間隔で凹状になっていて、その部分で直角に組み合わせると障子の桟のようになります。龍は縦28センチメートル×横89センチメートルの板材に彫られており、炉の奥に納めます。角は釘で固定し、龍の版画を埋め込めば完成です。兎の彫物は31センチ四方のちいさな窓に入れることになりました。
 行灯も作りました。傘立てのブリコラージュです。この傘立てはいわゆる「海ごみ」でして、2005年に4期生の女子学生が日本海沿岸の砂浜で拾ってきたものだそうです。その先輩が和紙を傘立ての外側に貼って行灯に転用し、修理前の茶室では土間におかれていました。しかし、すでに和紙は破れ、骨組も汚れていたので、それを清掃し、和紙を貼り替えたのです。内側から障子を貼るのは難しかったため、外側に障子を貼りました。中に蝋燭をおいて火を点せば、とてもきれいでしょう。
 発表会が近くなり、心配な部分もありますが、がんばりたいと思います。(経営学科2年I.M)

140109組子01 140109組子02 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
--
魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR