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オランダ

 この忙しい学期末に準々決勝4試合ですからね。テレビを視ている時間以外はソファでぐったりしています。授業の準備か・・・頭痛いね。

 私見ながら、いまのところ、だれのための大会かと問われれば、「ファンハールのため」だと答えるしかないと思っています。南米大陸でのワールドカップは南米の国が優勝するというジンクスがあり、「メッシのための大会」になってほしいという願望もあって、開催直前にアルゼンチンに賭けましたが、この国のサッカーには落胆しています。ぶらぶら歩くメッシにボールを渡して試合を決める。これはサッカーではない。(昨年までの)バルサのメッシなら愛してやまないけれども、アルゼンチンのメッシは好めませんね。こんなチームが優勝してはいけない。
 現状では、ドイツ対オランダの決勝もありうると思われますが、ネイマールを欠いた開催国ブラジルには奮起してほしい。ブラジルはアルゼンチンに比べればずっとサッカーしてますよね。ドイツは成熟したメンバーの集合体で安定しているけれども、はたして残る2戦を勝ち抜けるか。

 オランダ対コスタリカは、非常にきわどい試合でした。いつもなら、もう少し早めに手を打つファンハールが動かない。メキシコ戦と同じく、残り15~20分でペルシーを下げ、フンテラールを投入して怒濤のパワープレーで圧倒するかと思いきや、2枚のカードを残したまま延長戦に踏みこんでしまった。おそらく勝負師としての感が「PK戦」をイメージさせたんでしょうね。画面を凝視しているサッカーファンの大半は「PK合戦になればコスタリカ有利」と感じていたでしょうが、ファンハールはそれを見越して先の先まで読み切っていた。フンテラールに加えてさらに1名のカードを切ったとしても、カウンターからまさかの先取点を奪われた場合、取り返しがつかなくなる。一方、ドローで終わった場合、正GK同士の対決ならナバスに分がある。それをあっさり逆手にとった。さながら軍師官兵衛だね。コスタリカとしても、まさかロスタイムに巨漢クルルを投入してくるとは思わなかったでしょう。PK戦ねらいだったコスタリカの戦士たちは、弁慶のようなクルルをみておののいた。この時点で勝負あったのかもしれません。



 オランダはこの日、3-4-3でスタートしましたが、守備時では5-4-1ですからね。相変わらず、前半の守備は5バックなんだ。対するコスタリカも5バック(3CB+2SB)です。メキシコ、チリも同じシステムで列強を苦しめた。とくにオランダのような強豪は(スペイン戦をのぞいて)ここまですることはないと思うのだけれども、やはり先制点を許したくないんでしょう。前半は0-0で終えたい。前半は守備的で省エネに徹し、後半からエンジンを回転させてゆく。こうした発想は、かれらが地域予選で苦労したが故だと思うのです。かれらはみな予選を勝ち抜くだけでも厳しい立場にいる。日本は楽でしたね。4-2-3-1の攻撃的サッカーでアジア予選を楽に勝ち抜いた。しかし、アジアと世界の差は無限大でした。16強以降の戦いは別次元だった。日本人が決して「俊敏」ではないことも浮き彫りになりました。

 ここは原点に立ち返るしかないでしょう。日本は日韓大会の【3バック+2SB】か、南亜大会の【4バック+1アンカー】にいったん戻して、1試合の平均失点をまずは2点未満に抑えることを目的にすべきでしょう。防御力が成長して1点未満の失点になれば、1~2点取れる攻撃陣を整備することで勝点が確保できる。
 W杯の現実を目の当たりにして、似たようなことを考えている人は多いでしょうね。


こちらの【追記】もご笑覧ください。   



オランダ人が弾く「悲しい色やね」じゃありませんよ~

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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