クリスマス・イブ
第32回六弦倶楽部練習会
メリー・クリスマス!
22日、米子水鳥公園で練習会が開催されました。第5回「コハクチョウとギターの調べ」でもあります。例年、そこそこのお客さまを集める水鳥公園の練習会ですが、この日はもうひとつでしたね。寒すぎるのかな。係員の方にきくと、「水鳥が集まる時期で客の数は多い」そうだが、バードウォッチングの専門家が大半を占めるのだろうか、ギターの演奏会場まで足を運ぶ来場者は少なかった。
お客様がわずかで、倶楽部のメンバーが多いと、みなアガル。以前ほどではないけれども、緊張して普段ならありえないようなミストーンを連発するのである。ライバルというのは怖いものです。さて、演奏曲は以下のとおり。
1.クリスマス・イブ
クリスマス・ソングを一つ、という課題があって、私の場合、早くから「クリスマス・イブ」にしようと決めていた。準備といえば、とりあえず車中でCDを聴くこと、そして、カラオケを唱うことである。楽譜を2種類取り寄せた。いずれもAキーでアレンジされている。わたしはGキーでいくことにした。先月の「白い雲のように」と同じダブルドロップD。もちろん弾き語りなのだが、「カノン」を挿入した結果つまづいた。最初、カノンは有名な後半の4小節だけにしようと決め、その部分は目を閉じても弾けるようになっていたのだが、前の4小節も加えることにしたのが演奏前夜のことで、これが大きな間違いだった。バロックは落語の寿限無を音で表現しているようなもので、反復しつつ変化していくプロセスのどこかで噛んでしまうのである。今回は最初の4小節を割愛すべきだった。それで、すべて納まることになっていた。
私だけではなく、今回ほぼすべてのメンバーがクリスマス・ソングに挑戦して、みな転んだ。練習時間が短すぎるからだろう。クリスマスとは無縁の季節にも人前で弾く練習をしておかないと、肝心のクリスマスで滑ってしまう。冬休みに練習しよっ。
2.さよなら、フランク・ロイド・ライト
「カノン」のつまづきはフランク・ロイド・ライトにまで影響をもたらした。「さよなら、フランク・ロイド・ライト」はやっかいな曲である。ポール・サイモンには珍しいボサノバで、たとえばGキーのくせに、Eで始まる。終わりはCm。原曲では、そのあとフルートの間奏アドリブ・パートに移る。その瞬間、キーをFにあげて、ギターはカポ1とする。しばらくして、そのカポを外す。プロのギタリストならカポなしで対応するだろうが、素人はちょっと無理だね。サイモン自身、カポをつけたりはずしたりしている。
きわめつけはサビだ。「ソーソソソソソ・・・・」が4小節続く。4小節ソだけでメロディを構成し、コードを少しずつずらしていく。この曲も練習不足で中途半端にしか弾けなかった。捲土重来。いずれちゃんとしたアレンジで弾いてみせます。
↑チューニング
3.ニューヨークの思い出
今年一年いちばん時間をかけた曲はなんだろう、と考えて・・・結論は、ビリー・ジョエルのメドレーですね。4月と同じく「素顔のまま」でをインスト、「ニューヨークの思い出」を弾き語りとした。
ここで私の出番はお仕舞い。嘘かホントか知らないけれど、演奏中、背景にマガモの一群が飛んだそうです。その後、月太郎さんに1曲つきあった。
4.夕暮れ
フラットマンドリンを弾くのは、いったいいつ以来だろうか。数年ぶりであるのは間違いない。ケースごともってきたものの、弦をかえるでもなく、中をあけるでもなく。会場で取り出すと、ほとんどチューニングがあっていて驚いた。伴奏はごく単純なプレイに徹した。人の歌を引き立てる役ですからね。でしゃばっちゃいけません。
練習会は5時前に終わった。
倉吉河原町の「冬の地蔵祭」は5時にイルミネーション点灯だったのだが、私は6時と勘違いしていた。片づけをしないのは申し訳ないが、4時半に会場を後にしようと決めていた。そこで、倉吉在住のミフさんに乗車時間を訊ねると、「高速に乗れば1時間」というので、5時前の出発となった。私の車は遅い。会場到着は6時15分をすぎていた。
宴会は盛り上がっていたが、研究室関係者は一人もいない。どうやら、イルミネーションは研究室の女子学生が点灯したらしい。しかし、宴会場となったビニールハウスに彼女たちの姿はなく、会長もいなかった。私はそこで1時間以上、地元の有志二名と語り合った。
鳥取に戻り、小雪舞う真っ暗な町を徘徊した。あいている店は20軒ばかり。覗いては去り、また覗いては去り。しばらくして安住の場所をみつけた。屋台のラーメンを一杯。
↑この日の2台