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摩尼山~砂丘ミニトレイル(Ⅱ)

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林道を下り往く

 4月17日(金)。いよいよP7の活動が始まりました。4年生と大学院生、先生の計8人でトレッキングに出かけました。天気も良く空気がからっと乾いていたため、絶好のトレッキング日和でした。ただ、前日の雨で地面がぬかるんでいたところもあり、足元に注意しながらトレッキングを楽しみました。
 まず摩尼山麓にある立派なお墓の説明から今回のトレッキングがスタートしました。江戸時代、大雲院のご住職が引退すると摩尼寺の住職となり、没後摩尼山の麓にお墓が作られた、とのことです。この墓地を出発点として、先日先生が車で走破された林道を湯山集落まで下っていきます。林道はほとんどがアスファルト舗装されていましたが、一部に舗装されていないところもありました。トレッキングが始まってしばらくは土がむき出しの林道を上がっていきました。道のわきに倒木が連続し、その周辺には背の高い潅木が生い茂り、林道はまったく整備・清掃されていません。先生は、この秋に鳥取市街地から摩尼山を経由して砂丘に至るトレッキング大会を構想中のようですが、それまでにこの林道が整備されんことを願うばかりです。


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 土でぬかるんだ坂道も一区切りつき、下りに差し掛かるとまもなく舗装された林道があらわれ、歩きやすくなりましたが、倒木などは相変わらずです。この道中では海側に素晴らしい眺めを見ることができます。鯨島を含む日本海の景観を一望できるのです。そうして日本海を眺めながら道を下っていくと、湯山の集落が視野に納まり、同時に山肌の緩傾斜地に梨畑がひろがります。ちょうど袋かけ前の交配をおこなう満開の季節で、白い花が桜のように咲き乱れています。梨園の周囲を折れ曲がって山道はくだり、いろんなアングルから梨園の表情を観察することができました。


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↑↓梨園の風景
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山道をめざす

 今回歩いた林道は舗装されている部分が多くて歩きやすく、日本海や梨畑の眺望も多彩で、飽きずにトレッキングを楽しめました。ただ、本物のトレック好きは舗装された道を歩きたくはないでしょう。やはり自然の山道と比べると風情に劣るからです。この日の目的は、この林道が開通する以前の山道を歩きぬくことです。その道は険しいと聞いています。山好きにはたまらない道だと思われます。

 下山し、しばらく湯山の集落内を歩きまわり、さらに砂丘の方をめざしました。そこで、畑仕事をしているおばあさんに砂丘までの時間と山道のありかついてお話を伺いました。砂丘まではラッキョウ畑を経由して20分ぐらいと聞きましたが、すでに午後4時半になっていたので、この場所で折り返し、山道をのぼって摩尼寺門前に帰ることにしました。
 ため池を右手にみながら山道をめざします。何度か三叉路があり、道に迷いながら、急勾配の山道を上がっていきました。この日のリーダー、ヤマショは快調に歩を進めますが、他のメンバーはなかなか追いつけません。先生は前夜の深酒でG.ピーコック状態でして、とくに苦しんでおられた模様です・・・


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 舗装された林道とは違い、道はとても歩きづらく体力を消耗しました。わき道を見つけては、どこかにつながっていないか確認をしつつどんどん先へと進みました。ところが、まもなく標高のいちばん高い峠に至る直前で、その山道は消滅してしまいました。いままで歩いてきた道は、険しいけれども幅がひろく、山林整備のための比較的新しい山道であった可能性があります。これ以上進むのは危険と判断し、先生は茶屋喫茶部に電話をいれて車で迎えにきていただくことになりました。わたしたちは湯山の集落まで下山し、選果場の近くで迎えの車に出あいました。
 その後、ぼくたちは大学に戻りましたが、先生は喫茶部で「山道」の所在についてヒアリングされたそうです。地元の方でも口喧嘩になるほど情報は錯綜としており、今後は航空写真や地図などを使って古い山道の痕跡を探っていくことになるかもしれません。

 以上、進めるところまでは進みましたが、今回は本来の山道(古道)を見極めることができませんでした。次こそは新たなトレッキングルートを探しあてたいと思います。(テングサ)


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↑この先で道が消滅。↓湯山へ向かって下山・・・
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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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